探訪レポート2018

HOME | 探訪レポート | report2018-10-30 | 原子力工学科主催・原子力工学会協力東電見学会レポート その2(report2018-10-30_2)

見学時のバスには東電の職員の方も同乗し、見学時の写真を撮影していただいた。見学者の写真撮影は厳禁でバス乗車前にカメラ、スマホは預けてきた。掲載している写真は東電から送られてきた写真である。
 

見学時のバス車内
 
 

3号機の隣には外観は損傷のない2号機が見える。2号機は中のがれきを撤去するために建屋外壁に穴をあけるための前室と呼ばれる箱型の装置が取り付けられている。
 
2号機を通り過ぎると高さ120mの1-2号機排気塔が見えてきた。事故の際に非常用ガスが通ったせいで線量が高い(平成25年11月時点で最大95mSv/h)と言われている。排気塔は途中で鉄骨が破断している箇所が見つかったため、安全のために上部を撤去する作業が12月から始まる予定である。

 
2号機原子炉建屋(手前に見えるのは前室)
 
1-2号機排気塔
 
 

1号機原子炉建屋が見える。上部の鉄骨がむき出しとなっている。よく見ると鉄骨の上に何か柱が飛び出ている。この柱は、がれき撤去作業中にダストが飛散しないように湿らせるスプレー装置とのことであった。

 
1号機原子炉建屋
 
1号機原子炉建屋上部
 
 

原子炉建屋周囲には建屋に地下水が流れ込むのを防ぐ地下水バイパスのための揚水井戸設備がある。
 
構内にはあちこちに汚染水を溜めたタンクがある。縦型タンクの途中にリングがあるのは「フランジ型タンク」と呼ばれるタンクでフランジの接合部から漏水があったため、現在は使用されず「溶接型タンク」に置き換わっている。
 
また、最初に使用された「横型タンク」もあった。「フランジ型タンク」は順次、解体が進み「フランジタンク解体部材一時保管施設」に保管されつつある。

 
揚水井戸
 
凍土遮水壁用冷媒(ブライン)配管
 
フランジ型タンク