原子力工学科主催・原子力工学会協力東電見学会レポート
2018年9月11日(火)、当日はあいにくの小雨模様。
富岡ICを降り、マイクロバスで6号線を北上し、旧エネルギー館に到着した。途中の6号線左右には震災で壊れたままの商店や、入り口が鉄柵で閉鎖された家が並んでいる。
路上に張り出した放射線量を示す表示には1.918μSv/hの表示が出ている。
6号線(住宅の入り口が閉鎖されている)
国道上の線量率(
1.918μ
Sv/h)
旧エネルギー館に到着し、東電の職員から見学時の注意事項等を受ける。ここで見学用のバスに乗り換え1F構内の見学に出発する。
1F構内は普通の作業場所と変わったところが無いように見えた。小雨模様の中、ヘルメットをかぶった作業員の方が歩いている。
構内に設置されたモニタリングポストの表示は0.6μSv/hであり、途中に通った国道上より低い線量率を示している。
1
F構内
構内に設置されたモニタ(
0.6μ
Sv/h)
事前のWBCを受け、個人線量計をつけるといよいよ、構内見学に出発だ。
構内専用の100%EV車両もあった。動いているところは見なかったがAuto drivingと記載されているので無人運転車のようだ。
海岸に向けて坂道を下ると、途中の左右に汚染水を溜めたタンクが見えてきた。目の前には鉄骨で覆われた4号機が見える、地震で損傷し原子炉建屋を覆うように設置された鉄骨は東京タワーに使用された鉄骨と同じ4000tと言われている。4号機の使用済燃料は既に抜き取られている。
EV自動車
汚染水タンク
4号機原子炉建屋
海岸に近づくにつれ震災当時のままの設備が残されているのも見えた。津波の高さがここまで来たという証拠として残されているようだ。改めて当時の津波の高さを実感できた。
3号機原子炉建屋上部には使用済燃料プールから燃料を取り出すために設置された半円形のカバーが見える。11月から使用済燃料が取り出される予定である。
海岸に残されたタンク
3号機原子炉建屋