富岡町の6号線沿いにある旧エネルギー館は震災前の姿を保っています。外観は変わりませんが内部の展示物はだいぶ変わったそうです。機会があれば見学してみたいです。
東電福島第一原子力発電所の構内見学はここで東電の見学用バスに乗り換えて見学します。
旧エネルギー館の向かい側にはショッピングセンターである“さくらモールとみおか”があり、地元の方や作業員の方の生活のために役立っています。
野馬追いの祭場に到着したのは土曜日の昼前でした、午前中には各地区(郷と呼んでいます)から甲冑に身を固めた武者が祭場に向かって出陣して行きます。私が祭場地に到着したのは昼頃でしたので出陣は残念ながら見ることはできませんでしたが、途中の太田神社近くでは神社に集まる騎馬武者を見ることができました。
午後からは宵乗り競馬の開始です。陣羽織を羽織った騎馬武者が一周1200mの馬場を駆け抜けます。普段の年であれば8頭立ての競馬が合計10回行われるのですが、台風が近づいている天気予報を受けて縮小されてしまいました。
それでも目の前を走る馬は迫力があります。
日曜日(29日)の朝、原ノ町駅近くの旭公園では三社(相馬太田神社、相馬中村神社、 相馬小高神社)の神輿(“しんよ”と呼びます)が奉安され供奉する方々が幟をもって集まってきました。
旭公園近くの軍師、中島三喜宅へは各郷からのお使い番が次々と訪れて口上を述べます。時折、雨が降る中、甲冑を身にまとい、馬から降りて口上を述べる様は時代劇のセットのようです。口上を述べる中には今年から南相馬市長になった野馬追い執行委員長の門間和夫市長の姿もありました。
午前9時半、甲冑に身を固めた騎馬武者が郷ごとに祭場に向かって出発(お行列)します。この行列を横切ったり、二階から見下ろしたりすることは禁じられています。
午後からは甲冑競馬の開始です。甲冑をまとい、旗指物を差した騎馬武者が1200メートルを駆け抜けます。
特に最初のコーナーでは互いに競り合い、馬同士がぶつかるのではないかというほどに攻めます。
本陣と呼ばれる丘には大勢の見物客が時折降る雨を避けながら応援しています。今年は台風が接近するとの予報でしたが例年通り大勢の観光客が集まりました。この時期は南相馬や相馬市内のホテルは予約でいっぱいになり飛込では宿泊できません。
埼玉からバスで来たという観光客の方は飯坂温泉に宿泊して今朝移動してきたと話していました。飯坂温泉も一杯で旅行会社のバスで来たそうです。
午後1時からは神旗争奪戦が行われます。花火で打ち上げられた二枚の御神旗が舞い降りるのを騎馬武者が追いかけます。風に流され思った場所には落ちてきません。その御神旗を争奪するべく騎馬武者がぶつかり合います。
残念ながら私は東京に戻るため今年の御神旗争奪戦は見ることができませんでした。
写真は昨年の御神旗争奪戦の写真です。
このような伝統行事は絶えることなくずっと続けてほしいですね。