福島の状況(野馬追神事)レポート
南相馬市で“相馬の野馬追”が今年も7月末に開催されました。天気予報では台風12号が直撃するとのことでしたが、何があっても開催する「神事」とのことと、地元の方々の祈りが通じたのか時折激しい雨が降りましたが無事に開催されました。
今年は433騎の駒と500人の徒士が参加し、例年通りの規模で開催されました。
横浜から車で東京を抜け、常磐高速で約5時間、途中でトイレ休憩した四倉パーキングには常磐高速通過時の放射線量が表示されていました。線量が一番高い場所は常磐富岡ICと浪江IC間で2.9μSv/hでした。
常磐高速通過時の放射線量
広野ICで高速を降り、国道6号線を北上しました。途中に立ち寄った竜田駅前は震災当時と一見、変わりがありませんが、常磐線は竜田駅より北側の富岡駅まで通じています。震災後に不通になっていた常磐線、今や不通区間は富岡駅と浪江駅間だけになっています。
竜田駅前
富岡駅駅舎内料金表示板
富岡駅と浪江駅はバスによる代替え輸送が行われています。JRバスで410円です。
富岡駅前は津波の被害を受けた家屋は取り壊され、駅前に広いロータリーができ、ホテル(TOMIOKA HOTEL)もでき、昔の面影は全くありません。
震災直後の富岡駅駅舎
富岡駅前にあった中華料理屋と旅館
新設された富岡駅駅舎
富岡駅前ロータリー
6号線を走ると昔の街並みが残っていますが、帰還されている方が少ないのか、富岡町中では時折人影を見る程度です。
6号線沿いに点在していた除去物の仮置き場はフレコンバッグが少なくなっています。
道路はトラックやバス、乗用車がひっきりなしに通っていますが、富岡町から大熊町の帰還困難区域の街並みはほとんど手が付けられてなく時間が止まったままです。
国道6号線沿いの仮置き場
富岡町の旧エネルギー館