東京電力1F視察および東日本大震災・原子力災害伝承館見学について
東海大学原子力工学会は原子力工学科の学生に東京電力ホールディングス株式会社福島第一原子力発電所(以下「1F」と呼ぶ。)の事故時とその後の状況を直接現地でみて感じてほしく、9月1日~2日に東京電力の協力をえて視察会を行いました。
また東日本大震災を記録した福島県の東日本大震災・原子力災害伝承館を見学しました。
1日目は、新宿中央公園に集合し予定通り8時に出発しました。途中2回休憩し、富岡町のホテル蓬人館で昼食をとり、12時30分に東京電力廃炉資料館につきました。
廃炉資料館では本人確認・概要説明・入構案内等説明を受け廃炉資料館の見学をしました。
その後、東電のバスで1Fへ行き、一時立入許可証の貸与、個人線量計の貸与を受けたのちに構内バスで1F構内視察を行いました。各所バスに乗ったままの見学でしたが、今回は1~4号機原子炉建屋外観俯瞰エリアで降車しての見学ができました。
個人線量計、一時立入許可証を返却し構外バスで廃炉資料館に戻りました。
ホテル蓬人館にチェックインし、夕食後メインテーマである企業説明会を行いました。 アトックス、日本環境調査研究所、千代田テクノルの各社が会社説明を行い、ぜひ我が社にと勧誘しており、それを学生たちは熱心に聞いておりました。
2日目は双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館を見学に行きました。伝承館は
「原子力災害と復興の記録や教訓の未来への継承・世界との共有」
「福島にしかない原子力災害の経験や教訓を生かす防災・減災」
「福島に心を寄せる人々や団体と連携し、地域コミュニティや文化伝統の再生復興を担う人材の育成等による復興の加速化への寄与」を基本理念としてつくられました。約1時間半かけて見学しました。
昼食後、新宿に向かって出発し、17:00過ぎに無事到着し、解散しました。
3年生は入学以来コロナの影響で普通の学生生活がないままにこの時期を迎えたことと思います。この視察旅行および企業説明会が学生生活の思い出の一つになったのであれば原子力工学会として計画してよかったと考えております。